【APR】は、“Annual Percentage Rate”の略語で、住宅ローンの借入金利だけでなく、住宅ローンの借り入れに際してかかる諸費用(融資(事務)手数料、保証料及び団体信用生命保険料)を考慮して算出した実質的な借入コストを示す住宅ローンの比較のための参考指標です。
※このシミュレーションの【APR】は、住宅ローンの貸し手が住宅ローンの借り手に対して開示することが義務付けられている米国のAPRの算出方法を参考にして、住宅ローン関連分野の有識者、事業者、金融機関等による検討会(「消費者保護のための住宅ローンに係る情報提供検討会」)の報告書において提案された計算方法によって、算出しています。
※複数の住宅ローンを比較・検討される際には、それぞれの借入期間、金利タイプ、借入金額(ボーナス返済分を含む。)、返済方法を同じ条件としてください。
【APR】は、住宅ローンの「月次支払額の現在価値」が住宅ローンの「実質借入金額(額面上の借入金額から当初の諸費用を控除した金額)」と等しくなる利率(内部収益率)を求めることにより算出します。
住宅ローンの実行時や返済時に手数料等の諸費用がかからなければ、理論上は、【APR】は毎月払いの元利均等返済の借入金利(約定金利)に等しくなります。
ただし、このシミュレーションでは、次の理由等から、諸費用がない場合でも、借入金利と【APR】の利率は若干異なります。
@返済額の算出の際に1円未満を切り捨てし、最終回の返済額で端数を調整していること。
A【APR】の表示の際に小数点第4位以下を切り捨てていること。
上記のほか、このシミュレーションでは、毎月返済額とボーナス返済額の合計金額を月次支払額として算出しているため、毎月返済のみの場合よりもボーナス返済を利用する場合の方が【APR】が低くなります。
【APR】の計算式
【APR】 *1:この式は、IRR(Internal Rate of Return、内部収益率)関数である。 *2:実質借入金額は、借入金額(額面額)から借入実行時に支払う融資(事務)手数料(消費税込)、保証料、団体信用生命保険料(機構団信初回特約料など)を控除した後の借入金額である *3:2年目以降の機構団体信用生命保険特約料(毎年払い)など、借入者が返済開始後に支払う 必要のある諸費用がある場合には、当該諸費用の額を支払予定時期(年月)の月次支払額に 含めてAPRを算出する。 |
<事例>借入金額2,000万円、借入期間35年、元利均等返済
借入金利 | 毎月の返済額 (最終回) |
当初の諸費用 | ||
---|---|---|---|---|
融資(事務)手数料 | 保証料(一括前払い) | 団体信用生命保険料 | ||
3.20% | 79,219円 (79,359円) |
31,500円 | 400,000円 | 不要 |
@実質借入金額を算出します。
実質借入金額 | =ローンの借入金額 − 当初の諸費用 =20,000,000円 − 431,500円 =19,568,500円 |
AIRR関数により、【APR】を算出します。